台湾最南端の屏東県。その豊かな自然環境のもと、「チャンピオンマンゴー」は屏東で最優秀賞を受賞した品質の甘さと香りを誇るマンゴーである。このマンゴーの生産を担うのは、3代目の盧(ルー)氏。屏東県枋山郷果樹生産販売第55班の班長を務めながら、2012年に「全農企業社」を設立し、農産物の販売を開始。さらに2021年には「保証責任屏東県朋泉生産合作社」を設立し、パッケージング・運送・加工の支援体制を強化している。
農作業においては、自然農法を徹底し、除草剤や熟成促進剤を一切使用せず、牛乳を原料とした液体肥料を用いて栽培を行っている。このこだわりにより、自然に完熟した芳醇なマンゴーを生み出している。2025年にはISO22000とHACCPの取得を予定しており、国際基準に準拠した品質管理体制を確立する見込みである。
日本市場への展開には、日本と台湾の食文化に精通した佐藤貿易株式会社の笹子氏が全面的に関わっている。笹子氏は台湾生まれの日本人であり、日本の流通や消費者の嗜好を深く理解している。生産・パッケージ・品質管理・輸出・輸入のすべてを日本企業と連携して管理している数少ない企業であり、日本市場向けの品質基準をクリアしたマンゴーを安定供給できる体制を構築している。
台湾国内では、大手スーパー、コンビニチェーン、スイーツ・飲料メーカーに提供しており、海外では日本、韓国、カナダ、シンガポールなど世界各国へ輸出を行っている。日本の消費者へ届けるため、さらなる品質向上と流通強化を目指している。
佐藤貿易株式会社 ー台湾マンゴーを輸入しようと思った理由
台湾で生まれ育った私にとって、マンゴーは幼い頃から親しみ深い特別な果物でした。
日本でも多くの方にその美味しさを知っていただきたいという思いが年々強くなり、日本と台湾の架け橋として、台湾マンゴーを届けることを決意しました。
台湾のマンゴーは、豊かな自然と温暖な気候のもと、丁寧に育てられており、特に糖度や香り、なめらかな食感は世界でも認められております。
しかし、輸送や品質管理の難しさから、日本ではなかなか現地の美味しさそのままに届けられていない現状がありました。
そこで、私自身が長年の経験と信頼を活かし、現地の優れた生産者との直接連携、そして日本基準での品質管理を徹底することで、台湾の最高品質のマンゴーを日本に届けようと考えました。
「本当においしい台湾マンゴーを、より多くの日本の方に味わってほしい」
その一心で、輸入事業をスタートさせました。